老後資金は1億円必要?

      2019/11/16

老後資金は1億円必要だ、といわれる。これは間違いではないようです。60歳で定年を迎えて、同年齢の夫婦2人が92歳まで生きたと仮定した場合、毎月25万円で32年間生活すると9600万円かかる。

60歳の女性の平均余命は29年くらいなので、医学が進歩すること、平均以上に長生きする可能性があることなどを考えて、32年分の生活費を考えるのは不自然なことではありません。

これに加えて、病気など万が一の時に備えて400万円持っておくとすると、合計1億円必要だということになる。400万円は、何事もなければ葬儀代として相続人の手に渡るはず。

しかし、60歳の時点で1億円持っている必要があるわけではない。これは常識で考えればわかることで、今の高齢者で、60歳時点で1億円持っていた人は極めて少数であろうが、多くの高齢者は何とか生活できているのだから。

サラリーマンは 年金が充実している

厚生労働省によると、標準的なサラリーマンと専業主婦は、夫婦合計で毎月約22万円の年金が受け取れる。

話題の「報告書」(6月に発表された金融庁の審議会の「老後資金2000万円不足報告書」)では、高齢無職世帯の年金収入が19万円強となっているが、これは年金が比較的少ない自営業者等を含めた全体の平均なので、22万円というのはサラリーマンとしては標準的だと考えてよさそうです。

そうなると、毎月25万円の生活費としても、不足分は毎月3万円だから32年間で1200万円ということになります。「報告書」では26万円強の消費額としているので、これより少し多くなる可能性もあるが、サラリーマンは年金が充実していることを考えると、不足額は2000万円より少なくて済みそうですよね。

もっとも、マクロ経済スライドという制度があるので、少子高齢化によって年金支給額が少しずつ減額されていく見込みであること、万が一のための400万円を用意することなどを考えると、2000万円というのは普通のサラリーマンにとっても的外れとはいえない数字であるようです。

サラリーマンは退職金があり遺産が手に入る可能性も

すでに2000万円を用意できている現役サラリーマンも少ないであろうが、普通のサラリーマンは退職金が出るので心配は無用ですね。金融庁の「報告書」によれば、普通のサラリーマンには1700万円から2000万円の退職金が出るようだ。退職金の無い会社ももちろんあるが、企業年金がある会社があったり、定年後に再雇用してもらえる会社があったりもします。

また、個人差は大きいでしょうが、遺産が手に入る人もいます。日本の高齢者は、平均すると結構な金融資産を持っている。「報告書」によれば、70歳以上の世帯は平均純金融資産額が2000万円弱となっているそうです。

平均値の計算には大金持ちが含まれているために、普通の高齢者の資産額よりは大きな数字となっているだろうが、それを考えても、結構な金額です。日本の高齢者の多くは「平均寿命より遥かに長生きしても貯金が底を突かないように、倹約しながら暮らし、結局それほど長生きせずに他界する」ので、そこそこの遺産を遺す人が多いのようです。

資産ゼロでも 家があれば何とかなる

老後に借家の家賃を払い続けたり、住宅ローンの返済を続けたりするのはつらい。しかし、定年直前で家を持っていて、住宅ローン残高が金融資産残高と同額以内であり、定年後も65歳までは働いて生活費を稼ぐことができれば、普通は何とかなります。

退職金と遺産の合計が2000万円あれば、それで大丈夫な計算だし、足りなければ65歳以降の老後も働けばいい。幸いなことに、少子高齢化による労働力不足の時代であるから、高齢者でも仕事を探せば容易に見つかりそうですしね。

時給1000円で1日4時間、週に5日働くと、週に2万円、年に100万円、10年で1000万円になる。夫婦2人で2000万円だ。戦後、55歳が定年であった頃と比べると、最近の高齢者は元気な人が多いので、普通の高齢者なら、老後に10年働くことくらい何でもないかもしれません。

老後資金の見直しと節約

働くだけではない。老後の資金が足りなければ、生活を見直そう。無駄な保険に加入していないか、最近通っていないスポーツジムに会費を払い続けていないか。こういった見直しをすると、きっと生活費が減ります。

それでも足りなければ、倹約をしよう。報告書によれば生活費は26万円強であるが、これは平均であるから、必要最低限の生活費ではなかろう。「普通の人が楽しんでいる程度のささやかなぜいたく」をした結果の生活費だろう。そうであれば、ささやかなぜいたくを諦めて、必要最低限の生活をすればいい。

もちろん、低収入であったり、特別な事情を抱えたりするサラリーマンは、政府の保護等が必要となるだろう。とはいえ、普通のサラリーマンにとって「必要最低限の生活さえもできない惨めな老後」は、無縁だと考えていい。

ささやかなぜいたくくらいはエンジョイしたい、という気持ちは誰もが持っているはずだ。そのためには他人より長く働く、若い時から貯蓄に励む、無駄な出費を頻繁に見直す、といった努力が望ましい。しかし、それを怠ると生活費が足りない惨めな老後が待っている、と考える必要はなさそうです。世の中には不安を煽るようなことを言う人も多いが、惑わされないように気をつけたいですね。

 

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